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「IT × 日本のキャラクター文化 × 開発者支援」を通じて"エンジニアの幸福度"を高めるために人生をハックしながら学んだことをお届けします

女性ITエンジニアが探しているのはロールモデルではなくITソーシャルワーカーかもしれない

皆さん、こんにちは。戸倉彩です。

久しぶりのエントリーです。 あれから約半年間。 自分の中ではいろいろな変化がありました。 詳細については、またいつかお話するとして、今回は「女性ITエンジニアのロールモデルについて書いていきたいと思います。

外国人から見た日本の女性ITエンジニアの世界

つい先日、シリコンバレー出身のエンジニアさんと出会い、情報交換をしていた際に言い放った一言に、とても複雑な思いがよぎりました。

「日本には女性エンジニアは少ないと聞いていたけど、東京に来て自分の目で確かめたとき、想像以上に少なかったわ。」
(I heard that there are few female engineers in Japan, but when I came to Tokyo and saw with my own eyes it was less than I imagined.)
「今はそうかもしれませんね。」とその時は答える以外に出来ませんでした。 そう、今は

今年、パソナテックが行ったエンジニアの職場における女性の比率調査によると、女性エンジニアの割合は職場全体の「1割」程度とする回答が33%となりました。もちろん職場環境によって肌感覚的にちょっと違うかなと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、一つの調査結果として参考にしてみてください。

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参考: あなたに合う働き方は?がんばる女性エンジニアのキャリアプラン | パソナテック

女性ITエンジニアのロールモデルの共通点

近年、国内の女性エンジニアはひと昔よりも増加傾向にありますが、まだまだ男性の割合が多いのが現状ということがお分かりいただけたかと思います。そこで、現場では理想のキャリアを描くために、行動や考え方の模範となるようなロールモデルの女性エンジニアを身近で探そうとしても見つからない、自分にぴったり合うような方が見つからない、という状況が発生しています。

今週末、まずは改めてエンジニア歴が10年以上の女性エンジニアのロールモデルとして知られている方々についてあれこれ調べてみました。そこで一つの共通点があることに気づきました。何かしらの女性特有のイベントを乗り越えて、現役エンジニアの職に就いているということを。また、具体的にどのタイミングで、どの様な会社の制度やサポートに助けられて継続または復帰を成し遂げたか、というストーリーをインタビュー記事やご自身の言葉でブログやSNSで情報公開されているということ。

主にここでは30代以上の自分も含めた女性エンジニアの方々がこれまでに遭遇または、見聞きしたことがあるであろう挫折ポイントをまとめてみました。それぞれの挫折ポイントに対する定義や対策については他のサイト、場合によっては所属されている企業内で解説されている事もあるので、ここではあえて解説せず、全体像を把握していただくための参考にしていただければと思います。

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女性ITエンジニアが本当に探している人とは

数年前、ワタシも一人でも多くの同性の方々に「ITエンジニア」という職種に関心を持っていただき、ITエンジニアというキャリアを選択していただくためのきっかけ作りを応援していきたい!と考えたことをきっかけに、子育て中であることをカミングアウトし、IT業界で15年以上のキャリアを積んできたことをオープンにしました。

その後、学生さんから現役の方、子育て中で休職している女性エンジニアの方々から様々なお悩み相談が寄せらるようになりました。最近の傾向としては「ロールモデルが見つからない」という内容に加えて「ITエンジニアを断念するか迷ってる」という内容も増えていることが明らかになってきました。残念ながら、ワタシはカウンセラーではないので、自分の体験談に基づいた意見やアドバイスしかお伝えできません。

もしここで、「ロールモデルを探し求める目的」が、対象となる人材を分析した上で学習し模範してみることよりも、自分が直面している環境の問題とロールモデルを重ね合わせて、それに立ち向かうためのヒントや勇気を得たいということにシフトしつつあるのであれば、キャリアチェンジをする可能性のあるロールモデルの方を無理に追い求めることに集中し過ぎるのはあまり得策ではない気がしています。

ITエンジニアの仕事を継続する上で困ったことが発生した時や、不安を抱えた時に、直接仕事に関わる人とは異なる立場から問題解決のためのサポートをしてくださる方の存在があったらきっと心強いことと思います。IT業界では、テクニカルメンターと呼ばれている技術を習得するための育成をサポートしてくださる方々の存在も非常に意味のある役割を担っていると思いますが、実態としては日々変化し続ける女性エンジニアを取り巻く環境やライフイベントに寄り添い、起点となってくる制度や仕組みを効果的に適応するためのアドバイスやサポートできる人の存在が大きくなってきているかもしれません。

私見として、一般的に「ソーシャルワーカー」と呼ばれている方々は医療や福祉の業界で活躍されていますが、IT業界においても「女性エンジニアが少ない」という社会問題を解決する上で、専門的に手助けする役割を担う「ITソーシャルワーカー」が強く求められてきているのではないでしょうか。

Have A Happy Life♪ ※Twitterで最新情報発信中 @ayatokura